内省:不器用な私と、最高にクレイジーなM2の話

私生活/所感

ある日ふと「自分ってどんな人間なんだろう」と考える時間があった。
別に深い意味があったわけじゃないけれど、これまでの出来事や走ってきた道を思い返してみたら、
自然と自分自身のことを見つめるようになった。


私は、正直言って不器用だ。
何か新しいことに挑戦しようとするとすぐ怖気づくし、周りのできる人を見ると「自分には無理かも」と思ってしまうことも多い。
だけど一方で「上手くなりたい」「もっと吸収したい」という気持ちも強い。
心の中では、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような、空回りするちょっとややこしい人間だ。

そんな自分にとって、大きな存在になったのがBMW M2

a6400で撮影



一言でいえば、とんでもなくパワフルでクレイジーな車
だけど、どこか自分と通じるものがあるように感じた

このクルマなら、自分でも少しは踏めるかもしれない——そんな期待を込めて、ハンドルを握った。


初めてのサーキット走行は今でもよく覚えている。
日光サーキット。朝から緊張で胃がキリキリしていて、受付で「おはようございます」と言ったら声が裏返った。
走行前は「行ける!いややっぱりやめよう!」の繰り返し。心の中ではパニックになっていたけれど、M2はただ静かにそこにいた。

それでも走った。
ほんの少しずつ。

最初はビビりすぎて、ブレーキポイントが早すぎて、見ていた人たちから笑われていたかもしれない。
でも、走るたびに「昨日の自分」より少し前に進めたような気がした。
その感覚が、とにかく嬉しかった。

M2は、私の弱さも情けなさも全部受け止めてくれた

言葉があるわけじゃないけれど、「大丈夫、行ける」と背中を押してくれるような存在だった。
走ることで、自分のことを少しだけ好きになれる気がしたのは、きっとM2のおかげだと思う。


ちなみに私は理詰めで詰められるのがとても苦手だ。
「それって何のためにやるんですか…」と冷静に分析されると、心の中で「いやいや。論理なんて知らん!」と叫んでいる(表面上は「なるほど」と頷いてはいるけれどもw)。

そんな不器用な自分でも、M2とはうまくやってきた。
サーキット、家族や仲間とのドライブ、深夜の首都高。
いろんな場所で、いろんな感情をM2と共有してきた。
いろんな瞬間が、今の私を形作っている。

この夏、M2は車検を迎える。
走行距離は8万kmを超えたけれど、まだまだ現役。
サーキットに通い、週末の相棒としてこれからも付き合っていくつもりだ。
M2が教えてくれた「走るということ=前に進むこと」という感覚は、今も、そしてこれからも、私の背中を押し続けてくれる。

怖がりで、短気で、せっかちで、感情で動く。
だけど、諦めが悪くて、挑戦したがりで、走ることが大好き。

それが今の私だ。


ちょっと恥ずかしいけれど、たまにはこんなふうに自分のことを書いてみるのも悪くなと思い記事にしました。

読んでくれた方に、少しでも私自身について共感いただけたら幸いですし、「面白かった」「なんか分かる」と思っていただけたら嬉しいです。

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