某ショップで我がM2の作業をお願いし、その整備中の出来事。
アライメント作業で来店した顧客が2組居た。店員と顧客の会話を聞いていて、違和感を感じずにはいられなかったのです。
▪️顧客A
店員 「本日のアライメントはどのような数値にしますか?」
顧客A「え、数値ですか。う〜ん、いや数値とか分からないのですが、サーキットで気持ちよく走りたいのでそのようにしてください」
店員 「…以前はどのようにセッティングされたのでしょうか」
顧客A「とりあえずオススメで!」
店員 「あ、はい…」
▪️顧客B
店員 「本日はどのようにセッティングしますか?」
顧客B「ん、いや。アライメントとか分からないので、オススメで良いです」
店員 「サーキットはどこを走りますか」
顧客B「TC2000や1000とかですかね」
店員 「アンダー気味にしたいとか希望はありますか」
顧客B「いや、そういうの分からないので、もうオススメで良いです」
店員 「以前も弊社で作業されていますが、その時の乗り心地はどうでしたか」
顧客B「よかったです」
店員 「…」
という感じの話の流れでした。聞いていて思ったのは、どちらの顧客も何がしたいのか明確に目的がないままアライメント作業を依頼しているのかな、と。
本来アライメントとは、手段であり目的ではありません。
「⚪︎⚪︎したい!」だから「ここを調整したい」となるではないかと。実は私もロードスター時代にアライメント作業は何度か行っていますが、作業前後の乗り味の違いが分からず意気消沈したことがあります。
これは単にアライメントをするのが目的になっていたから。なので作業前後の違いが感じられなかったのでしょう。
様々なショップでアライメント作業ができますが、現状の課題や原因、対策を自分なりに考えた上でショップ店員と打ち合わせをして納得して作業依頼するのが理想ですね。
とはいえ、原因や課題を自分で考えるのは困難ですから、走行距離が伸びてきたり足回りを交換したので数値がずれていないか、まずは計測するだけでも良いのかもしれません。
その計測結果をもとにショップ店員と方向性を相談でも良いかも。
せっかくプロに調整して貰うのですから、気になる事は恥ずかしがらず聞けば良いと考えています。例えば、そもそもアライメントとは何か、〇〇を調整するとどうなるか、etc
なんか勿体無いなと思った一面でした。そう言えば我がM2はkw車高調から純正サスに戻しています。純正の基準値で調整出来るはずなので、一旦計測でもしてもらおうかしら。
管理人のYujiです。
BMWのM2に乗っています。休日のサーキット、早朝の峠、深夜の首都高で走らせています。