ラスト・ラン

我が愛車

ガレージに下りて、愛車のドアを開けて乗り込む。少し傷んだバケットシートに座り込み、シフトのニュートラルを確認する。

今となっては珍しいキーシリンダーに鍵を差し込みイグニッションON、ブレーキペダルを踏み、エンジンに火を入れる。

14万キロの個体だが、エンジンはもちろん一発で始動。シートベルトを締めて、クラッチペダルを踏みギヤを1速に入れて、クラッチミート。これまでと何一つ変わらずガレージから静かに出る。

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都心から郊外へ愛車を走らせながら、私は10年前の購入時や納車時を思い出していました。
・マツダディーラーに訪問後わずか5分で「これください」と言ったこと
・購入から納車までの約3週間が待ち遠しくてとても時間が長く感じたこと
・納車時にディーラーのスタッフに見守られながらエンストしたこと
・納車してそのまま大学に出向き友達に見せびらしたこと
・先輩の工具を勝手に使ってしこたま怒られたこと

色々な思い出が蘇ってきました。

2012年6月に購入して以来、10年間を共に過ごしてきた相棒です。購入時は3万5千キロで現在は14万キロですから、10年間で10万キロ走ったことになります。

色々なパーツを購入しては装着し、エンジンオイルやブレーキも自分で交換して、奇麗に洗車していつもピカピカにしてきました。

そんな愛車も今は予備キーと車検証が助手席に置いてあるだけ。カーナビも工場出荷時にリセットされて変な方角を示しています。


思い出に浸りながらあっという間に到着。ETCカードを抜き、万感の思いでエンジンを止めました。耳の痛くなるような静寂の中、大きく深呼吸してドアを開けます。




2022年8月の週末、私はマツダ・ロードスター(NC)を降りました。


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やはり10年間は長いです。ロードスターを所有することで私の人生は幸せになったと思います。

軽井沢ミーティングでは約1000台のロードスターが日本中から集まります。その規模に圧倒されましたが、同時にこんなにも愛される車を所有でき非常に有意義でした。

ロードスター乗りの方とも交流を深めました。ロードスターを所有していなければおそらく出会うことも無い方との交流は刺激的ですねぇ。

3日間で東北地方3,000キロ制覇の旅にも出ました。帰宅時には愛車は泥んこ状態です。

サーキット走行も楽しみました。べた踏みできる楽しさはやはりロードスターの魅力ですねぇ。

彼女(妻)とは様々な場所へ走りに行きました。ナビが狂い田んぼに突っ込みました。




ロードスターを降りますが悔いはありません。たくさんの思い出を残してくれた私の相棒です。
いやぁ、ロードスターに乗れて良かった。またいつか会う日まで、さようなら。ありがとう。

という訳で、このブログも今回のエントリーが最後です。ブログのURLはそのままに、ブログ名などは近日中に変更しますね。引き続きお楽しみ下さいねぇ!




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